2020年の未成年者の自殺数は前年を上回りました
2020年の、日本全体での死亡者数は前年を2万人ほど下回りました。
これは、2009年より毎年増え続けてきた、高齢化社会としては、とても不思議な現象です。
ですが、その内訳を見てみると、自殺は前年を大きく上回っていることが分かります。
以下『子どもの自殺大幅増加 コロナ禍で何が』より
厚生労働省の発表によると、11月に、全国で自殺した小中高校生は、合わせて48人。
去年11月の26人から2倍近くに増えました。
自殺した人が前の年を上回るのは6か月連続です。
4月から11月までの期間では、329人と、去年の同じ時期より73人、3割近く多くなっています。
私は高校のとき、とにかく自分がイヤでイヤで仕方がなく、毎日のように、死について考えていました。
成長期や、第二次性徴では、身体の成長や、大きな変化に、心がついていけず、バランスが崩れる、などということも言われます。
例えば、お腹が痛くなって、すぐにでもトイレに駆け込みたい、というときに、呑気に話しかけられても、受け答えはできませんよね。
身体の状態が、心に影響を与えるのは、当然の話ですので、そういうこともあり得るのかもしれません。
成長することの中で、バランスが崩れ、死にたくなる要素があったとしても、それが実際の行為にまで結びつくとは、なかなか考えにくいのではないでしょうか。
イジメというのは、決められた枠組の中で排除できないと知りながら、排除しようとしたり、攻撃する行為ですね。
人間以外の動物では、オス同士が、メスを獲得するために争う、ということは起こります。
イジメも同性間で起きる場合が多そうですが、必ずしも異性に対しての、交渉権を獲得するための行為とは違うように映ります。
イジメと自殺は、他者と自分という違いはあるものの、非常に攻撃的である、という点は同じです。
そこに、この2つの問題を考えるヒントがあるのではないでしょうか。
人間は便利な世の中を望み、そして実現させてきました。
便利とは、身体を動かさずに済み、頭を使わずに済むこと、です。
機械が考え、機械が何でもやってくれるから、何もすることがなくなってきた。
その反面、いつでも、食べるものが、身の周りにある。
使わないのに、摂り入れることがいくらでも出来る状況になると、どうなるでしょうね。
圧倒的に身体を動かす機会が減り、そのくせ、大量に食べるものがある状況で、起きることは、ヒマ潰しです。
エネルギーはどんどん補充されるのに、使わないから、エネルギーが余って仕方が無くなっているんです。
生きていくことに精一杯のとき、余計なことをしているヒマはありません。
いろいろなことを考えられる、余裕がある、ということです。
お腹が空いて、死にそうに感じている時に、死にたい、とは考えません。
誰かをいじめている余裕なんて、ありません。
2020年になぜ、未成年の自殺が急増したのか、ということを考えると、新型コロナウィルスが蔓延して、もう、生きていく望みが無くなったから、と、考えるのは、少し無理がないでしょうか。
経営難で、経営者が、というのなら、納得もできますが、未成年者に関しては当てはまりにくいと思います。
それよりも、移動を制限され、学校にも行きにくい様な状況で、食べるものだけはあるけれど、発散する機会を奪われてしまったために、余計にエネルギーが溜まりすぎて、爆発してしまった、と考える方が、説明がつきやすいように感じます。
さかなクンは、魚でもイジメは起こる、と言います。
彼は、狭い場所に閉じ込めておくと、イジメが起こるから、広い大海に放てばイジメはなくなる、と言いました。
これも、狭い場所で、食べる苦労が無くなると、イジメが起こり、自然の状態で、食べることに必死になっているときには、イジメなどしているヒマはないんだ、
と読み解くことができます。
欧米は肉食だから、攻撃的で、日本は野菜が中心だから優しくなる、などと言われたことがありますが、ヒドイ言い種ですね。
そうではなく、食べることに余裕があるか、どうか、という方が、正しいのではないか。
動物は空腹状態が基本で、この時に生命力が高まります。
頭も冴え、身体も動ける状態になります。
つねに食べている、お腹に何か入っている時、余剰が生まれます。
整体では、病気も余剰エネルギーの発散と見ます。
フツーに3食食べることは、すでに食べ過ぎなんです。
その余ったエネルギーが、文化や芸術などの創造に向かう、という側面もある一方で、破壊や攻撃に向かう、ということもある、ということです。
成長期だから、と、食べさせ過ぎないよう、いつでも食べられる安心感を持ちつつ、余計なエネルギーを溜め込まない、ということが意識できれば、自殺やいじめといった、悲しいことは減っていくと考えられます。
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身体は固体だと思いますか?
液体だと思いますか?
気体だと思いますか?
身体の約70%は水分だと言われます。
その水分は海の成分と同じです。
生命は海で生まれました。
海と切り離されては生きていけないので
身体の中に海を抱え込んで陸に上がってきたのが私たちです。
羊水は海そのものですね。人間も最初の一年近くは海の中で暮らします。
身体の中の海が澱んだり、バランスが乱れたり、干上がったりすることが、身体の様々な不調となって現れています。
赤ちゃんの身体は理想の身体です。
快い身体で愉しく、もっと悦びにあふれた毎日を送りましょう。